父親の単身赴任が子供に与える影響

2016年10月7日

日本の単身赴任者数は年々増加傾向にあります。

ちょっと前のデータですが、「就業構造基本調査」総務省から単身赴任者とみなされる「配偶者あり単身者」の数をみると、2012年は約100万人となっており、10年前と比べて約2割増加しています。

スポンサーリンク

スポンサーリンク
これからご主人が単身赴任になって、不安でいっぱいという方もいらっしゃるかもしれませんね。

単身赴任の子供への悪影響は予想以上!?父親の不在

単身赴任の夫が家族について案じている事柄にも上位にランクされるのは、「家族の平穏無事」をトップに、以下「子どもたちが元気で登校しているか」、「子どもたちの病気」、「妻がストレスで気が滅入っていないか」、「妻が家事や育児で疲れていないか」、「父親不在の子育て不安」と続きます。

そんな心配の通り、やはり子供への悪影響は避けられないようです。

時計

父親が単身赴任になったことで、子どもは情緒不安定になり、幼い場合、例えば吃音(どもりなど)になったりするケースもあります。

思春期の子どもの場合は、母親に対して反抗的な態度をとってしまうこともあるようです。

そもそも何故単身赴任!?しっかりと考えて決めましょう

そもそも単身赴任を決めた理由の一つが、「子供の学校の為」という方も多いのではないかと思います。

私もその中の1人です。

しかし、本当に単身赴任が「子供の為」になるのでしょうか??

高校までは教育環境に地方も都市部も大差はない!

親の願いとして何が何でも一流大学から大企業を目標に勉強させたい場合でも、よほどの過疎地に行かない限り、大学受験への学習環境という意味では、都市部も地方も、人生が変わるほどの条件の差があるとは思えません。(大学以降は首都圏が有利なのは事実ですが)

大学受験に向けた学習内容も、学校は全国同じ。塾もどこでも似たようなものです。

東京の一流大学合格者の割合が、都市部と地方でどのくらいかは知りませんが、地方出身者もそうとういます。

教室

都市部でも小さな塾が合っている子、地方でも大きな塾で伸びる子などそれぞれ適した学習環境にも個人差があります。

特に子供が小さい時期は、大きな犠牲を払って都市部にしがみついている理由はあまりありません。

気が付かないと大きな犠牲を払うことに

実は父親の不在は子どもにかなりの影響を与えるようです。

そのひとつが父親の不在により、子どもが将来、不安やストレスに弱い人間になりやすくなるということです。

世間から家族を守るという庇護者としての父親の存在。しかし、幼い時期に家に父親が不在だった子どもは、大人になってから鬱になるリスクや、自分は不幸せだと感じる割合が高くなるそうです。

子供たち

また、「ダメなものはダメ」と否を突きつけることで、社会のルールや現実の厳しさを教え込む役割が父親という存在にはあるそうです。

子どもの「何でも許される」という万能感を食い止め、自分の限界を体感させることで、万能感と自己顕示性を抑えこめます。

これは、将来、社会に適応するためにはかなり大事な抑制と言えそうです。

父親不在は学業にも影響する!?

社会を生き抜く力を与えてくれる父親の存在。社会生活への影響だけでなく、子どもの学業にも影響するようです。

とくに思春期以降、自我を確立する時期に父親が不在がちだと、子どもの自我理想の発達を妨げると言われています。

「お父さんからほめられると、子どもは、学校や社会へ出ていく自信を持つようになる」という考え方もあり、父親が子どもを近くで見守ることの重要性が感じられます。

pp_senrozoi-thumb-autox1600-12721

父親の不在が子どもの向上心を阻害して、無気力な状態を生み出しやすくなると、学業や社会的な成功にもマイナスの影響を与えやすくなるのだそうです。

父親は男性、母親は女性という生物学的な役割のほか、社会的な役割も含めて、子どもの成長にとっては父親も母親も必要な存在です。

もちろん母親だけでも父親の役割を多少カバーしていけるのですが、すべてをカバーするのはかなり無理がありそうです。

なかなか思うとおりにならない!単身赴任の悩み

できれば普通の両親揃った環境で子育てしたいものです。
なかなか、そうはいかないのが単身赴任の辛さ、悩みですね(涙)

「単身赴任中の子育ての秘訣」はこちら

スポンサーリンク